ピンクの象をイメージするな! – ペップトークとメンタル
ゆっくりと読み進んでください。
あなたはピンクの象を
イメージしてはいけません
決してピンクの象の姿を
思い浮かべないでください
今、多くの人はピンク色した象を思い浮かべてしまったんじゃないですか?
イメージするなって言ったのに… (笑)
Sports Japan という情報誌があります。
指導員登録しているので定期的に(確か隔月)日本体育協会から送っていただいています。
2016年5・6月号の『本気でやってみませんか? メンタルトレーニング』という特集の中に、ペップトークが専門のトレーナーズスクエア株式会社代表取締役の岩崎由純氏が書いています。
受験生の前で「落ちる」ということばを使わないように、指導者が避けたほうがいいことばはいくつもあります。例えば「ミスするな」
ミスするなって言われるからミスするんです。
いや、まぢで
ネットするな! アウトするな! レシーブミスするな! などなど…
私も指導していた時は、こういうネガティブな言葉は使わないようにしていました。
「アウトするな」ではなく「今日はいつもより速くヘッドをまわして引っ張ってみよう」とか、「レシーブミスするな」ではなく「このサーブはここにこう返して、次のボールをこうしよう」とか。
ミスするなというと、まず一回は頭のなかでミスをイメージしてからダメダメと否定します。
残念なことに人間の脳はイメージしとおりに体を動かせてしまうので、知らず知らずのうちにミスしてしまう動きをとってしまうのです。
ところが小学生や中学生にこの説明をしてもなかなかピンと来ないようで、いつも「どうやって説明しよう」と考えてました。
そうしたら、いました。
ピンクの象が。
これってとってもわかり易い説明です。
そして、このピンクの象は、指導者だけの話ではありません。
選手自身も、ピンクの象のことを考えてはダメなんです。
レシーブミスをして、頭をひねって、素振りして…
次はレシーブミスしないぞって
ほら。あなたの頭のなかをピンクの象の大群が走ってます(笑)
ついでにもう一つ言っておくと…
このことはコートの外のお母さん、お父さんにもきっちりとわかっておいてもらいたいのです。
コートの外から「ミスするなぁ」って声をかけてる人はあまり見ませんが
ミスしてしまった時に「あ〜〜〜っ」て
1番あ〜〜〜って思ってるのは本人とパートナーですから。
わざわざみんなで声を揃えてあ〜〜〜って言わなくてもわかってますから。
こういうのもプッペトーク(岩崎由純氏の造語でペップトークの反対)のひとつですね。
お宅の中はピンクの象がドタドタ走ってませんか?